子どもの権利条約プロモーター講座は、Zoomにより、子どもの権利条約プロモーターの活動に役に立つ知識やスキルを提供します。
子どもの権利条約プロモーター講座の構成と学びの進め方
子どもの権利条約プロモーター講座は、講座のイントロダクション(1回)、基礎コース(説明5回とまとめ1回)、子どもの権利条例コース(説明6回とまとめ1回)、発展コース(説明5回とまとめ1回)で構成し、発展コースの受講は、基礎コースの受講・修了を条件します。
講師は、子どもの権利条例コースの1回を除き、弁護士の 定者 吉人(じょうしゃ よしと) が担当します。
条文のテキストは、英文、政府訳、定者の訳を用います。
講座のイントロダクション
講座のイントロダクションでは、子どもの権利条約の簡略な説明と子どもの権利条約プロモーター講座の趣旨・目的・内容について説明を行います。講座のイントロダクションの開催は、随時ご案内します。
これまでに実施したイントロダクションの録画(YouTube)と資料(スライド、PDF)
基礎コース
全6回、各2時間
どなたでも受講できます。
5回の説明と1回のまとめで構成します。基礎コースの目的は、子どもの権利条約の主な条文をじっくり読んで理解することです。
最初の5回では、その回のテーマに沿って説明(60分)、ブレイクアウト(15分)、全員参加で意見交換、情報提供(45分)を行い、毎回受講後、レポートを提出することとし、5回目の終了後に修了レポートを提出していただきます。
最後の回は、受講者それぞれ、2分程度で修了レポートを紹介し、抱負を述べていただきます。
すべての回が終了後、主として修了レポートに基づき修了認定を行います。修了認定を受けた方は発展コースの受講ができます。
各回の説明の内容:
1日目 生きる権利・発達する権利(一般原則)、家庭で生活し成長する権利
- 生きる権利・成長発達する権利(6条)
- 成長発達するために必要で十分な環境の権利(27条など)
- 家庭で生活し成長発達する権利(20条)
2日目 差別されない(一般原則)(2条)、障害のあるこども(23条)、家庭で生活できない子ども(20条)
- 条文に書かれた差別
- ジェンダーに基づく差別、年齢による差別
- 移民や難民の子であることによる差別
- あらゆる差別からの保護
- 差別をなくすための積極的取り組み
- 障害のあるこども
- 家庭で生活できない子ども
3日目 思い(ビュー)を自由に表明する権利(一般原則)(12条)
- 子どものビューを尊重することの意義
- 子どものビューの自由な表明を促進するための具体的な方法として、ランディモデルの紹介
- 子どものビューの自由な表明を妨げるもの
- 子どもアドボケイトにできること
4日目 学べる権利と学校(28条、29条)
- 子どもの学べる権利と学校の役割
- 学校における子どもの権利の実現
- 学校とアドボカシー
- いわゆる不登校について
- 学びの目的
5日目 暴力を受けない(19条など)
- あらゆる暴力から保護される
- 家庭環境における暴力からの保護
- 学校における暴力からの保護
- 暴力を予防し、対処する方法とアドボカシー
○ 修了レポートの提出 テーマ 「私だったら子どもの権利条約をこう紹介する」
6日目 修了レポートの紹介と意見交換
受講者それぞれ、2分程度で修了レポートを紹介し、抱負を述べていただきます。
すべての回が終了後、主として修了レポートに基づき修了認定を行います。
子どもの権利条例コース
各2時間、全7回
どなたでも受講できます。
6回の説明と1回のまとめで構成します。
6回の説明の回では、その回のテーマに沿って説明(45分)、ブレイクアウト(15分)、参加者による感想、意見、情報提供(45分)を行い、受講後、レポートを提出していただきます。また、6回目が終了後、テーマに沿って修了レポートを提出していただきます。
最後の回は、受講者それぞれ、修了レポートを紹介し、抱負を述べていただきます。
すべての回が終了後、主として修了レポートに基づき修了認定を行います。
各回の説明の内容(案):
第1回: 子どもの権利条例とは何か、なぜ必要か?
第2回: 子どもの権利条例の構成要素
第3回: 子どもの権利条約を作る
第4回: 子どもが作る子どもの権利条例ー本巣市の子どもの権利条例ができるまで(講師:木村泰子さん)
第5回: 子どもの権利条例を活用する
第6回: 子どもの権利条例で学校が変わる
第7回: 受講生それぞれが修了レポートに基づき、今後の取り組みを披露する
○ 修了レポートの提出 テーマ 「子どもの権利条例を作るための、これからの私の取り組み」
2025年度第1回 子どもの権利条例コース 受講者募集中!
スケジュール:5/13から6/24まで毎週火曜日の19時から21時まで、各2時間全7回
受講料:8,400円(ただし18歳未満または高校生は2000円)
申し込みフォームはこちら。
受講前に必ず、公開中の次の動画をご視聴ください。
子どもの権利条例コースの導入編 受講者募集中!
テーマ: 「各国の子どもの権利条約の実施方法」
子どもの権利条例コースの概略についてもご説明します。
スケジュール:4/22(火)の19時から20時30分まで(90分)
受講料:900円(ただし18歳未満または高校生は無料)
申し込みはこちらから
発展コース(検討中)
受講資格:基礎コースの受講と修了
6回、各2時間
5回の説明と1回のまとめで構成します。
5回の説明の回では、条文を読む(15分)、その回のテーマに沿って説明(45分)、ブレイクアウト(15分)、参加者による1分間スピーチをベースにした感想、意見、情報提供(45分)、受講レポートの提出とし、5回が終了後、修了レポートを提出していただきます。
最後の回は、受講者それぞれ、2分程度で修了レポートを紹介し、抱負を述べていただきます。
修了認定は主として修了レポートに基づき行う。
各回の説明の内容:
第1回: 国連子どもの権利委員会の審査と日本:
- 国連子どもの権利条約実現のための国連子どもの権利委員会の役割、政府報告書の審査
- 子ども権利委員会が日本政府に対して行った勧告とそれに対する日本政府の対応
- 一般原則に関するものや重要な権利についての勧告の例を紹介する。
第2回: 子ども権利条約を学ぶ、広く知らせる
- セミナーやイベント、キャンペーンの企画・実行:
- 子どもの権利条約に関するセミナー、イベント、キャンペーンなどを企画し、実行する。
- メール、SNS、Youtubeやウェブサイト、新聞・ラジオなどメディアを活用して子どもの権利条約を広報する
- 資料の作成と配布
- 子どもの権利条約に関するパンフレット、チラシ、報告書、その他の資料を作成し、学校や行政機関、地域の団体、地域住民に配布する。
- 親子で参加できる企画や子ども向けの企画を地域や学校で実施し、子ども自身が自分の権利を知り、理解する機会を作る。
- 保育士、教職員など専門職の研修の機会を作る。
第3回: それぞれの、子どもの権利を実現する役割:
- 親の役割、保育所や学校の役割
- 国の役割、地方自治体の役割
- 地域社会、ビジネスセクターの役割
- 子どもの役割
第4回: 子どもの権利条約を広め実現するためのネットワーク
子どもの権利実現のために、さまざまな立場の人々が連携することの重要性を理解し実践する意義を理解する
- 子どもの権利実現には、専門家だけでなく、地域住民や子ども自身も参加することが必要
- 多様な関係者との連携事例 学校、家庭、地域社会、行政など、子どもの権利に関わるさまざまな関係者との連携事例の紹介
- 成功事例だけでなく、課題に直面した事例も共有する。
第5回: やってみるーグループワーク、ロールプレイング
グループに分かれて、子ども、保護者、教職員、地域活動家、行政担当者、議会関係者など、多様な立場を想定した役割を分担する。
- 地域における具体的な課題を取り上げる。例として、
- 子どもの声を聴く、子どもの権利を守る親の役割・学校の役割、子どもに対する暴力や不適切な言動をなくすために、子どものビューを尊重した学校運営、いじめのない学校作り、不登校の子どもの学べる権利の実現、など
- それぞれの立場から課題の解決策を考え、連携の方法を模索する。
- グループごとに、話し合った内容を発表し、他の参加者と共有する。
○ 修了レポートの提出 テーマ 「子どもの権利条約を広めるための、これからの私の取り組み」
第6回: まとめ 修了レポートの紹介と意見交換
受講者それぞれ、2分程度で修了レポートを紹介し、抱負を述べていただきます。
すべての回が終了後、主として修了レポートに基づき修了認定を行います。